リロケーションとは、転勤者の留守宅を一定期間賃貸する業務のことですが、1999年の借地借家法の改正で、定期建物賃貸借(同法38条)が導入されたことにより、転勤者の留守宅を管理するサービスとして知られる様になりました。そして、本条の賃借権は、定期借家権とも呼ばれています。
この定期借家権は、同法38条1項から7項からなります。1項では、その要件として、書面による契約であるとこと、2項では、契約の更新がなく、期間の満了により、当該建物の賃貸借は終了することについて、あらかじめ書面で説明しなければならないこと、3項では、この説明をしなかったときは、契約の更新がないこととする旨の定めは無効とすること、4項では、期間の満了により、建物の賃貸借が終了することに関する、賃貸人からの通知期間について定め、
5項では、期間の定めのある賃貸借を一方的に中途解約することはできない原則の例外について、6項では、借主が不利にならない範囲で、4項、5項を強制法規とし、7項は、借貸増減請求権に関する規定を定期建物賃貸借に適用しないとしています。以上の条文のより、一定期間経過後、契約の終了が可能になったために、日本におけるリロケーションは、留守宅の賃貸だけに留まらず、より広く管理することへと発展しました。