2017年06月16日
人生の上がり3ホール、賢いシニアのお金話

本当にその保険必要ですか?(2番ホール155ヤード Par3)

人生の上がり3ホール、賢いシニアのお金話

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毎週金曜日配信、「人生の上がり3ホール、賢いシニアのお金の話」
お金・資産運用のプロ 中村伸一さんが「ヤングシニア」向けの資産運用や、老後資金に関してのノウハウを、ゴルフ要素を交えながら伝授します。

今回は、ヤングシニアが加入している「保険」についてのお話です。生命保険や医療保険など、様々な保険がありますが、ちゃんと把握している人は少ないようです(スマイスターMagaZine編集部)。




(画像=写真AC)



第0打:コースマネージメント 生命保険、医療保険の基本的な考え方

2番ホールは、生命保険についてお伝えしていきます。
まずは、保険というものがどういった目的であるのかを理解しましょう。

人生の中で一番高い買い物は自宅、その次に高い買い物は生命保険とよく言われます。

保険料は、基本的に毎月払っていくので、結果的に10年、20年後の掛け金の総トータルは驚くほど高額になる場合があります。
その一方で、トータルの保険の掛け金に対して、死亡や病気など、万が一の時におりる保険金額は皆さんご存じでしょうか。

保険の目的は、死亡や病気といった万が一のときに、「残された家族にお金を渡す」、「病気の治療費に充てる」ことです。しかしよく考えてみると、保険だけでなく預貯金や他の金融商品という形で残すこともできるので、対費用効果においては、その点も考慮する必要があるわけです。

シニアの年代では、すでに生命保険に加入している方々が多いのではないかと思います。では、「皆さんが加入している保険はどんな種類で、その加入の目的はこれで、万が一の場合、いくらの保険金が支払われるかご存じですか?」。この質問にすらすらと答えることのできる方は少ないのでないでしょうか。
保険を決める際、まずやらなくてはいけないことは、自分が保険に求めるものを明確にすることなのです。

第1打 保険を考える際に必要な「ライフプラン」と「アフターライフプラン」

では、自分が加入すべき生命保険のイメージをより具体化する方法をご紹介します。
それは「ライフプラン」と「アフターライフプラン」を作成することです。その基本的な考え方は、1980年代初頭に現ソニー生命とプルデンシャル生命の合弁会社である「ソニープルデンシャル生命」が持ち込みました。
ライフプランナーによって作成されたライフプランを使い、必要保障額を「見える化」した販売手法は、従来の義理、人情、景品の日本式の生命保険の販売方法を根本から変え、今ではどの保険会社も、販売手法のスタンダードとして採用しています。

では、「ライフプラン」と「アフターライフプラン」とは、どういうものでしょうか。
■「ライフプラン」とは、自分がこれから送りたい人生設計をもう一度想い描いてみて、万が一の時に、その目標を達成するために必要な保障額を算出することです。

■「アフターライフプラン」とは、自分が死亡後残された家族が不自由なく生きていくために、一体いくら必要なのかを算出し、終身保険などの死亡保険に入る際に必須のものです。

この二つのプランをたてず、生命保険に新規加入や見直しをすることは、数字的な裏付けなく、おおよそこれくらい必要かな、といったあやふやなものになってしまいます。特に配偶者やお子様がいらっしゃるご家庭では、残りの教育期間やどのような進路に進ませたいのか、住む家の心配はないのかなど、きちんとしたアフターライフプランが必須なのです。

生命保険は家庭ごとに異なるオーダーメードであるべきです。なぜなら、生活パターンは、それぞれの家庭で全く異なるからであり、それを考慮に入れず加入した生命保険は、いざというときに役に立たないものとなってしまう可能性が高いからです。

この考え方を知ったヤングシニアのAさんは、ショートホール155ヤードの第1打を6番アイアンで打ちました。高い弾道で飛び出した球は、フォローの風に乗って見事ワンオン、ピン横7メートルにつきました。


第2打:いざ自分が心筋梗塞で手術を受けることになったらいくらかかる?

皆さんがこれから新規で加入しようと考えている保険、もしくは見直そうとしている保険が「何かしっくりこないな」と感じる理由の一つに、ご自身で生命保険の内容をしっかり理解していないことに起因するケースがあります。

わかりやすい例として、医療保険を使って考えてみよう。
55歳会社員のAさん、突然の心筋梗塞でバイパス手術を受け2週間日入院することになりました。かかった費用は約140万円、3割自己負担で、42万円ですが、そのうち約24万円が健康保険の高額療養費給付制度により返ってきますので、本当の自己負担金額は約18万円ということになります(これは、あくまで一例ですので、実際の入院期間や、入院期間が月をまたがるか、ご本人の標準報酬月額などにより、様々なケースで金額は異なります)。これをカバーするのが、医療保険の役割なのです。
民間の医療保険を使う前に、実は公的な健康保険が、かなりの金額をカバーしてくれるということがお分かりになったかと思います。
予定外の病気になり、7メートルのパットを外してしまうことに、ピンから1メートルオーバーです。




(画像=写真AC)



第3打:自分に合った保険とは

医療保険は健康保険で総治療費の3割を負担し、さらに高額医療制度で一定の上限額以上は負担しなくても良い制度になっています。日本の公的な健康保険制度はありがたい仕組みです。
上記Aさんの例では、18万円が自己負担分です。もしそれの治療費をもらわなくても困らない、つまり十分な預貯金があれば、保険に頼る必要性は低いのです。つまり、貯蓄だけでは対応し切れない分を保険で補うのが、正しい医療保険の入り方だといえます。
また、保険にはいろいろな特約があります。皆さんはその内容をご自身で把握していますか?もし保障内容を把握していない場合、請求漏れをすることだってありえます。従って医療保険はシンプルにし、保険の特性である、「低い掛け金で、万が一のリスクヘッジを購入する」という保険の原点に戻り、考えることが大切だと思います。
決して生命保険すべてが不要だといっているのではありません。まずは、皆さんが生命保険に何を求めるか、そして万が一の場合いくら必要になるのかを明確にすることによって、コストパフォーマンスの良い生命保険を買うことが出来るのです。
Aさんの手術は、無事に成功し、医療保険から大部分をカバーされ、持ち出しの金額は少額で済みました。


第3打、1メートルのパットをきっちり沈め、パーで切り抜けました。


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