2016年10月23日
グラッドな設計を考える細谷健一

不動産売買における住宅診断をおこなう利点

グラッドな設計を考える細谷健一

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近年、ホームインスペクション(住宅診断)という言葉が注目されつつあります。


高度成長期の日本はスクラップ&ビルドの新築一辺倒の時代でした。

しかし、今後は、国は中古物件の需要が高いことから、中古物件の市場を活性化させたい意向があります。

 

そんな中、不動産業界では中古物件を売買する時には、建物の診断を行うかどうか重要事項説明時において義務づける法改正が進んでいます。

 

何故、このような流れになってきたかというと、中古物件の売買後に瑕疵による様々なトラブルが発生していることからです。

瑕疵とは、見えないキズや欠点のことです。

 

例えば

・売買した後にシロアリを発見した。

・雨漏りが発見された。

・基礎に気になるヒビに気づいた。

・給湯器が壊れてお湯が出なかった。

などなど、売買後に判明することもあります。

 

中古車を購入する場合、車は人の命に直結することから最低限整備されていることが常識です。

しかし、中古物件の場合は必ずしもそうではありません。


 

では、だれに見てもらうのか?

それは、建築士であったり、ホームインスペクター(住宅診断士)だったりします。

ホームインスペクター(住宅診断士)は民間の資格であり、建築士の資格が無くても取得することができます。

 

一方、建築士は建物の劣化や雨漏りなどの住宅診断のことを知っているかというとそうでない場合が多く、建築士試験では劣化や雨漏りのことはほぼ問われません。

よって、新築のことは分かるけど中古のことは分からないという建築士が多いというのが現状です。

 

住宅診断を行うにあたって大切なことは、診断における立性です。

住宅診断を依頼するのは、買い手だけでなく売り手からも依頼があります。

その依頼者に有利となる診断結果を出すことなく、あくまでも中立な立場で建物を診断することが求められます。

 

日本の中古物件は、古くなるにつれて価値が下がっていくことが一般的です。

しかし、欧米では、古き良きものを愛するので、しっかりとリフォームして、購入した価格以上に売買することが可能だと言われています。

日本においてもそのような流れができつつあります。

 

ホームインスペクションは、買い手が購入の心配をして事前に行うことだけでなく、売り手がホームインスペクションの診断を付けることによって買い手に対して安心感を高める時代が来ると思っています。

 

しかし、注意していただきたいことは、住宅診断は基本的に目視ができる範囲による診断結果です。

必ず雨漏りを探し出す保障はなく、シロアリを絶対に見つけ出す保障もありません。

しかし、売買における安心感を高める上では必要なことだと考えます。


築年数が新しいから大丈夫、見た目がきれいだから大丈夫と判断しすぎない方が良いと思います。



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