2017年03月29日
荒木達也 税理士、財産承継コンサルタント

住宅は夢を売る仕事、不動産仲介は現実を直視する仕事

荒木達也 税理士、財産承継コンサルタント

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住宅建築に携わる仕事に20年近く従事していました。

 

某ハウスメーカで注文住宅の営業の仕事です。

 

今にして思うと、注文住宅の仕事はお客様のマイホーム建築というお客様の夢の実現をお手伝いできる幸せな仕事であったよう思います。

 

お客様の敷地にお客様の思い描いている理想の夢をどのように実現させていただくか、最初の取り掛かりは間取り図とデザインの提出です。

 

使い勝手上の平面的な間取りの他、空間をどのように使うか立体的なプランの提案、今どきの住宅は高気密、高断熱化がすすみ、リビング上部に吹き抜けを設けることも珍しくありません。

 

窓にはペアガラス、そしてサッシ枠には熱伝導率の高い金属製をやめて熱伝導率の低い木製や樹脂製サッシが普及してきました。

 

サッシ枠を熱伝導率の低いものにかえることによって室内の結露が大幅に削減されることとなりました。

 

断熱材を厚くすることとサッシの高性能化により室内の空間の自由度は飛躍的に高まってきました。

 

実は、今から30年ほど前、関東地方ではペアガラスは一般的に普及していなかった時代、オプション設定で米国製の木製ペアガラスサッシが選べる程度の時代です。

 

当時は、ペアガラスサッシに仕様変更すると大きな差額が発生し一般的な普及は考えられない時代でした。

 

そんな時代に、私が勤務していた三菱地所ホームと集英社のLEEという雑誌の編集者とによる共同企画でLEEハウスという住宅が発表されました。

 

この設計にはLEEの編集者の意見が随時に盛り込まれていました。

 

例えば、ダイニングとリビングは一体化し大きなテーブル一つで家族が団らんするスペースとしその上部には大きな吹き抜けがあり2階との生活空間を共有するというものでした。

 

この考えは子育て世代のご家族にとってお母様が子供が個室に引きこもり、つしか会話も少なくなっってしまうなどということのないよう、いつでも子供の気配を感じられるように配慮したものです。

 

もちろん、リビング・ダイニングの明るさのためでもあります。

 

この設計手法は今では当たり前のものとなっていますが、当時は断熱性、気密性が当時と比べると脆弱であり、暖房費の効率化からは一般的ではない設計でした。

 

当時のLEEハウスは窓には米国製の木製サッシを採用していました。

 

国産のアルミ製シングルガラスサッシと比べ、当時で200万円~300万円(4050坪)ぼ差額が生じるような価格であった記憶です。

 

この設計はお母様に特に好評で、いまではいろいろなハウスメーカーにも取り入られています。

 

寄り道をしましたが、住宅は夢を売る仕事です。

 

基本は、これからの生活に夢を持ち、それを実現していくお手伝いをするものです。

 

同じ不動産関連の仕事では、例えば、不動産の仲介、夢を売る仲介もあれば、借金返済のため、自己破産しながらの売買の仲介もあります。

 

私も借金返済のための売買仲介に携わったことがありますが、債権者の銀行から毎月のように早く売ってくださいとの催促がきたりとか、その債権、債務の整理には気苦労が絶えませんでした。

 

同じような不動産に携わっていても住宅は基本は夢を売ります。

 

お客様は基本的には幸せな人しかいません。

 

ある意味、自己破産を考えざるを得ない人はお客様となりえないわけです。

 

このような経験しか積んでいないと不動産仲介のいろいろな場面で戸惑うこともしばしばありました。

 

上司から、判断が甘いと猛烈なお叱りをうけたことも多々あります。

 

半端ないほどの叱責でした。

 

それもこれも不動産取引での誤った判断がいかに自分自身の首を絞めるのか、ときには、こんなことなら、関わらなかったほうがよかったと心底後悔してしまうこともあるでしょう。

 

私の場合、幸いなことに、常に叱咤、叱咤の日々でまれに激励という日をすごしていましたので、ミスというミスはなく業務をこなせていけました。

 

不動産取引では切羽つまったお客様は時に嘘をつくこともあります。

 

住宅のように夢を語っていればいいというわけではありません。

 

不動産取引では、自分自信を守るため、そしてお客様を守るため、しっかりとした不動産調査と売買条件の設定と確認のためにシビアに徹することが重要でしょう。

 

 

 

 


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