鉄筋コンクリート(RC)造の寿命とは?

RC造の建物と言えば、耐久性の高さが魅力であり、マンションをはじめ様々な建物に使われている構造です。
RC造である建物の寿命はどのくらいと言われているのでしょうか。

鉄筋コンクリート(RC)造の寿命はどのくらい?

建物の寿命を考える際、法定耐用年数との関係性を理解しておく必要があります。

法定耐用年数とは、法令上で定められた、建物、機械、設備などの資産がどのくらいの期間使用可能であるかを決めた年数のことを言います。
財務省が定めた鉄筋コンクリート造のマンションの法定耐用年数は、1998年の税制改正後で47年とされています。

しかし、この法定耐用年数の47年を経過したからと言って、その瞬間崩れてなくなってしまうということは物理的に考えられません。
従ってこの年数はあくまで目安であり、「法定耐用年数=建物の寿命」という式は成り立たないのです。

鉄筋コンクリート(RC)造の劣化の原因

RC造は鉄筋とコンクリートを組み合わせた構造物です。
新築当時のコンクリートはアルカリ性なのですが、空気中の二酸化炭素に触れてしまうことで酸化が進み、アルカリ性が中性になってしまいます。
これによってコンクリートの強度が弱まり、さらに空気や水が浸透しやすくなります。

鉄筋部分まで水が浸透してしまうと、錆の発生やコンクリートの膨張に繋がることで劣化が進んでしまいます。

鉄筋コンクリート(RC)造の寿命を延ばすための対策とは

建物の寿命は材料の影響はもちろんありますが、それ以上に使い方のほうが重要になってくると言えるでしょう。
外壁は雨や風、太陽の紫外線などに常にさらされていることから、メンテナンスをしなければ劣化していくのは当然のことです。

構造材が丈夫だからと言って、メンテナンスを怠ることは建物の寿命を縮めていると言っても言い過ぎではありません。

構造によって建物の寿命に差はあるの?

SRC造や木造など構造の差によって寿命に違いがあるとは一概に言えません。
それぞれの構造には特徴があり、デメリットだとしても、それを補うようにメンテナンスしていくことが建物寿命を延ばせる方法と言えるでしょう。

アメリカ、イギリスをはじめとする海外の建物の寿命は100年くらいと言われています。
これに比べて日本は住宅ローンを払い終わる頃には、家の買い換えをするというサイクルが通常となっています。

つまり、欧米における建物の価値の考え方は、日本でも維持できると考えることができます。
日本でも最近流行しているDIYの文化は、海外では馴染みが深いものですね。
欧米では、メンテナンスに力を入れて、結果的に価値を維持する、さらには価値を向上させていくという好循環を生み出しています。
建物に対しても、劣化する前に対策をとるという流れが浸透していると言えるでしょう。

近年、鉄筋コンクリートは品質が向上していますし、組立の技術も進歩しています。
しかし、これらは建物の寿命を延ばすきっかけにしかなりません。
建物の寿命を延ばすには、定期的なメンテナンスが必要であることを充分認識するようにしましょう。